Coleoptera 甲虫目
Polyphaga カブトムシ亜目(多食亜目)
Staphyliniformia ハネカクシ下目
Staphylinoidea ハネカクシ上科
Staphylinidae ハネカクシ科
Aleocharinae ヒゲブトハネカクシ亜科
Termitohospitini族 シロアリヤドリ族 ←ココ!
本族に含まれる種はすべてシロアリとの強い関連性が見られる好白蟻性として知られている.そのため,特殊な環境に適応した結果として,やや独特な形態を有する種が数多く包含される.
分布は広く,南アメリカ,オーストラリアと南アジア,そして日本から合わせて10属30種程度の記録がある(Maruyama and Iwata, 2002).亜族レベルでの分類には混乱も見られるが,とりあえず本族の形態的特徴を以下に示しておきたい.
族の特徴:触角11節.附節式:4-4-5.口器:下唇基節(mentum)は独立し,下唇亜基節(prementum)は細長く,舌(ligula)は細く糸状であり,外葉も細長い;下唇髭(Labial palpi)はかなり細長く,2節 or 3節で構成.中基節(mesocoxae)はそれぞれ近接する.Mesosternal processはかなり短く,中胸腹板(metasternum)は基節の間に割り込まない.腹部(abdomen)は膨張せず.(以上はSeevers, 1957による.)
日本からは以下の1亜族2属2種のみが確認されている.
Japanophilus Maruyama et Iwata, 2002 Japanophilus属(1種)
hojoi Maruyama et Iwata, 2002 屋, ト中,ト諏
Sinophilus Kistner, 1985 Sinophilus属(1種)
yukoae Maruyama et Iwata, 2002 伊平,石, 西
Maruyama, M., Iwata, R.., 2002. Two new termitophiles of the tribe Termitohospitini (Coleoptera: Staphylinidae: Aleocharinae) associated with Coptotermes formosanus (Isoptera: Rhinotermitidae). The Canadian Entomologist, 134: 419-432. [日本産上記2種の新種記載.Japanophilus属が新設された.]
Seevers, C. H., 1957. A monograph on the termitophilous Staphylinidae (Coleoptera). Fieldiana Zoology, 40: 1-334. [好白蟻性ハネカクシがまとめられている.本論文中でHetairotermitina亜族が創設された.]