本下目はガムシ上科およびハネカクシ上科から構成される． 前者には水中生活を営む種が多く含まれており，特にガムシ科には，いわゆる水生昆虫と呼ばれるような淡水環境に適応した多くの種が見られる．ただし，陸上生活をする種も多く，中には獣糞に集まる種も確認されている（保科, 2005など）．他方のハネカクシ上科は陸上生活者が大部分を占め，膨大な種が知られている．ヒゲブトハネカクシ亜科はもちろんこの中に含まれる．

　以前使われていたエンマムシ上科Histeroideaは近年ではガムシ上科に含められている．

　・Hydrophiloidea Latreille, 1802　ガムシ上科 

　・Staphylinoidea Latreille, 1802　ハネカクシ上科 

保科英人, 2005. 陸生ガムシ類概説. 昆虫と自然, 40(9): 30-33.

大原昌宏, 2004. エンマムシ類の分類と系統-最近の進歩-. 昆虫と自然, 39(3): 16-18.