樹木の枯死あるいは山火事などの要因によって,暗い林床に光が差し込むようになる.このような点状の空き地をギャップと呼ぶ.このような土地は在来種の生息域を狭めることにもなるが,移行帯・遷移帯としての役割もあり,適度なギャップは生物多様性を促進すると言われている.
写真(タイ・チェンマイ)では分かりづらいが,手前側が開けており,日光が差し込んでいる.
旧北区は生物地理区の区分の1つであり,日本本土を含む広域が包含される(上図参照).厳密な区分は研究者や書物によって異なるが,ここではHP上で数多く登場しているハネカクシなどの旧北区カタログ(Löbl and Smetana, 2004)を参考にした.この図では沖縄も旧北区に含まれているが,トカラ列島と奄美諸島の間にある渡瀬線を堺にして南側を東洋区と位置づける場合もある.
Löbl, I. and Smetana, A. 2004. Catalogue of Palaearctic Coleoptera. II. Hydrophiloidea-Histeroidea-Staphylinoidea. Apollo books, Stenstrup, 924 pp.